モウコメダイチドリボーイズ

モウコメダイチドリボーイズ

「勝手にしやがれ」を見た。監督・脚本はジャン・リュック・ゴダール、

フランスのヌーベルバーグの記念碑的な作品です。
私も一時期、ゴダールに傾倒していた時期がありました。彼の作るモンタージュ手法、フィルムを無作為に編集し、一見脈絡がないように見えるが実は繋がっている。
物語を起承転結で作らず、細切れの台詞をつなぎ合わせて行く。リアリティのある行動、生き様。正しく、この映画のミッシェルやパトリシアの行き方。ラストで撃たれたミッシェルを追うカメラ、揺れてはいないが深作欣二の「仁義なき戦い」の実録路線にも通じるものも見える。綺麗なカメラアングル、綺麗な台詞、筋の通ったストーリー。そのすべてをぶち壊したゴダールの凄さ。彼は正に映像詩人かも知れない。